My Dearest ♡【R18名探偵コナン短編集】
第2章 このまま二人で堕ちていこうか【黒羽快斗】
こんなに来週の水曜日にはやくなってほしいと思ったことはあるか?---いや、ない。
そんな反語を自分に問いかけては、まだかまだかと時が過ぎるのを待ち、めでたく今日は水曜日。すなわち俺たちが結ばれる日だ。
今まで想像だけにとどめていたヤらしいことが今日現実になる。その期待と欲望が顔に出ないようポーカーフェイスを保つのがどれだけしんどかったか。
いつもより5億倍に長く感じた授業が4限終わると、俺は急いで誰よりも早く自宅へと帰った。
玄関には既にまどかの靴があった。
「たっ…ただいま…っまどか…」
走ってきたから疲れたーーー
ゼーハー言ってる俺に椅子に座って本を読んでいたまどかはきょとんとして俺に寄ってくる。
まどかはそんなに急いで帰らなくても…笑ってクスクス笑いながら俺のポンポンと背中をさする。
「まどかのこと考えてたら…いてもたってもいてられなくて…」
そう言うとまどかの顔つきが変わり顔が高揚していった
「私も…お兄ちゃんのこと考えたら…おかしくなりそうで…本の内容なんて頭に入ってなかったよ…?」
「そんな可愛いこと言うなよ…これからどうなっても知らねぇぞ…?」
まどかをソファへとお姫様抱っこで連れていく。
この昂りは、もう誰にも止められる気はしない。