第8章 欲張りな僕ら
その後の彼女はというと、遠慮なく!とはやはり出来ないのか自信なさげに「...私も、混ざってもいい...?」と声をかけてくれるようになった。
よっぽどのことが無い限り皆笑顔で主を受け入れる。もっと堂々としていろとか図太くてもいいのに、という一部の声もあるけど...これでも主にとっては大きな変化の1つだから大目に見てあげて欲しい。
もちろん二人で過ごす時間も忘れずに作る、君が上手く立ち回れないなら僕が助けてあげればいい。加州くん程ではなくとも、主の性格は理解をしているつもりだしこれくらいお安い御用、だ。
少しずつ素直に...欲張りになっていく君を見ているのがこんなにも嬉しく...ちょっとだけ悪い事をしているような、そんな感覚にもなる。だって君は僕を信用して頼って来てくれている...恋人であるこの僕を。
だから必然的に彼女の時間を1番占領するのは僕になる訳だけど、これも大目に見てほしい。
あいにく僕は、君以上に欲張りだったようだよ