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草木と風((進撃の巨人 リヴァイ))R18

第1章 噂


いつもより、早く。


会議が終わった。





部屋に戻ってまた、積み重なっている、

紙くずどもを片付けると思うと、

憂鬱で、寝込みそうだ。




完成した書類でも、さっさと手元から離したい。



会議後に、エルヴィンの部屋に寄ることにした。



『ここに 置いておくぞ。』





『ああ ご苦労様だな。


でも いつもより早く終わったから

今日は そこまで疲れなかっただろう。』


椅子に座りながら、少し自慢げに言ってきた。



『おおかた 策略通りだな。


でも お前に裏切られた 黒い豆どもが泣いているぞ。』


エルヴィンは、ある時から、


忙しさの眠気覚しに、珈琲にハマるようになった。

その時に買い占めた、封の開けてない珈琲豆が、


重なっておいてある。


『本当だな。


でも 紅茶に変えたから


仕事の進みが早くなったんだ。


リヴァイもいつもの紅茶じゃなくて


こっちの紅茶に変えるといい。』



そう言うと、黄色のラベルが貼ってある茶葉缶を渡してきた。




名前に見覚えがあった。







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