第7章 核心
昼過ぎ、
エルヴィンに呼び出された。
『おいおい、こっちは、
団長様の朝帰りの埋め合わせに必死なんだぞ。
労いの言葉でも、かけてくれなきゃ、
クーデターでも起こしかねない。』
こっちだって、自分の惚れている女だ。
昼頃から、怒りが浸透してきて、
部下に当たり散らしていた。
『リヴァイ。すまなかったな。
にしても、人聞きが悪いな。
ハンジから聞かなかったか?
急用が入ったって。』
『伝えたよー!!!
リヴァイ、疲れてるんだよー!!!
直ぐ、忘れちゃって嫌だなーもー!』
嫌なのは、こっちのセリフだ。
思わず、言葉を飲み込んだ。
『2人に集まって貰ったのは、
その急用についてだ。
彼女、
ユカについてだ。
彼女の秘密。』
怒りが一瞬にして収まった。