第6章 距離
エルヴィンが目覚めた。
『身体は、大丈夫なのか。』
『ああ、心配かけたな。』
エルヴィンは、枕元にある、
ユカが置いた、匂い袋に気がついた。
『エルヴィーーーン!!!
心配したよー!!!!
いやー!ユカ ちゃんの効果は抜群だねー!!!』
『彼女はいつ来てくれたんだ。』
『昨日だよー!!!リヴァイも私も限界でねー!
久しぶりにユカちゃんの紅茶で元気もらったんだー!』
『お礼を伝えなければ、ならないな。
ハンジ。
ユカを呼んでくれないか。』
『おっけーーーい!!!』
ハンジは、また飛び出していった。
『リヴァイ。苦労かけたな。』
『また、寝込みたくなるような状況になってるぞ。』
そう言いながら、
昨日のユカとの口付けが過った。
エルヴィンがユカを必要としていることは、
痛いくらい伝わってくる。