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草木と風((進撃の巨人 リヴァイ))R18

第6章 距離





ユカは、目を丸くし驚いた顔をしたが、



すぐに笑顔になった。




『兵長さん、良ければ、そこの公園で、


オトと遊んで頂けますか。』









オトは、俺が投げるボールを走って拾いを繰り返し、



楽しそうにしていた。







『リヴァイ兵長。』



ユカが俺の名を呼んだ。



『どうした。』









『きっと、明日から、



またいい風が吹きます。



亡くなっていった仲間の、皆さんが、



リヴァイ兵長にいい風を吹かせてくれます。




いつも見守ってくれています。』



仲間の死には慣れているはずだが、


その言葉は、優しい気持ちにさせた。




ユカを思わず抱き寄せた。





嫌なら、避けられただろう。






ユカは、そのまま腕の中にいた。






ゆっくり、ユカの顎を持ち上げ、




ユカの瞼が閉じた。






俺たちは、



初めて、







口付けをした。
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