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草木と風((進撃の巨人 リヴァイ))R18

第6章 距離





ユカは、俺の横を歩いている。




美人で男の誘いに乗らないユカだけに、


街の者たちは、振り返っている。



だが、ユカは気にした様子はない。





この状況は、嬉しかった。






『紅茶屋まででいいのか。』



『はい。ありがとうございます。』




紅茶屋の近くまでくると、



ある柴犬がこちらを目掛けて走ってきた。



『オト!!!』




ユカが飛び切りの笑顔で、柴犬を抱きしめる。



『今日も待っててくれたのね。ありがとう。いい子ね。』






『お前の犬なのか。』


『はい、紅茶屋の裏庭で、いつも待っててくれてるんです。』




柴犬は久しぶりだ。


思わず、可愛さに手がでる。





嫌がらず、嬉しそうに尻尾を振った。



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