第5章 秘密
『ユカちゃん。今日は、本当にありがとうね。
じゃ、あとは、リヴァイ頼むよ。』
ハンジは、エルヴィンの代わりに
出席する会議も多い。
名残惜しそうに、部屋を後にした。
『ユカ。
エルヴィンの部屋に案内しよう。』
エルヴィンは、片腕を失った代償で、
高熱がひかないらしい。
丁度、医務室のドクターがエルヴィンの様子を、
見にきていたのもあり、
俺とユカに状況を説明してくれた。
『そうなのですね。
では、悪夢を少しでも、減らせるような、
薬草を置いておきます。』
ユカは、事前に用意してきた薬草と、
いつもの茶葉を、
それぞれ匂い袋に入れて、エルヴィンの枕元に置いた。
『これは、自律神経を整える栄養素が豊富な薬草ですね。』
ドクターがユカに問う。
『ええ、そうです。
きっと、悪夢が減りますよ。』
ユカはエルヴィンを見つめながら、話していた。