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草木と風((進撃の巨人 リヴァイ))R18

第5章 秘密



『失礼します。』



久しぶりに聴く、




愛おしいユカの声だった。







『昨日、ハンジさんから連絡貰って、


驚きました。


皆さん、本当にいろいろなことがあって、、、。。




エルヴィン団長は、大丈夫でしょうか。』





来てすぐ、エルヴィンの名前を発したことは、


気になったが、仕方ない。




『突然呼びつけてすまなかった。



エルヴィンは、なんとか大丈夫だ。


後で、部屋に案内しよう。』







さっそく、紅茶を淹れてもらった。


紅茶を準備している姿を見るのも久しぶりだ。


相変わらず、美しい。








ハンジも作業を終えて、部屋に飛び込んできた。






茶葉が絶妙な温度のお湯に触れると、


部屋全体を包む。



忘れていた。



この優しい香り。







苦すぎない味。






いろいろな想いが巡ってくる。


さすがに、うるさいハンジも黙って飲んでいた。






得たものもあっただろう。


だが、


失ったものも多すぎる。
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