• テキストサイズ

草木と風((進撃の巨人 リヴァイ))R18

第4章 木曜日




『実はな。

ユカには、兵団に多大なる貢献をしてくれているのだが、


さらに無理したお願いを訊いてもらえることになった。』


エルヴィンがユカの方を見て、口を開いた。


『こうして、週に一度、執務日にね。

幹部の部屋を回って、紅茶を淹れてくれることになった。』



エルヴィンとユカは、眼を合わして、

微笑みあっている。


『おー!!!!本当かー!!

これは、有り難い!! こんな美味しい紅茶を毎週飲めるなんて、

夢のようだよー!!!!』


ハンジは飛びあがって、喜んでいる。


ミケも顔のニヤつきが止まらない。




ユカとエルヴィンが、以前より濃密な関係であり、


ユカと会う口実を、エルヴィンが職権乱用をしているのは、

明白だった。



だが、


俺自身も喜んでいる。


いまは、顔に出ないようにするのがやっとだった。



そんな俺を見破ったのか、視線を感じた。


顔を上げると、ユカと眼が合った。


ユカは、俺にも微笑んだ。





ずるい女だと思ったが、


久しぶりに見た、ユカの笑顔は、綺麗だった。
/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp