第29章 海
俺たちは王都の公園へ向かった。
向かっている途中、会話はなかった。
公園に着きベンチに腰掛けた。
ユカは、真っ直ぐ前を向いていた。
、、、、、
『…すまなかった。2年前のこと。』
『…うん。それは、もう大丈夫。』
『…遅すぎたか。』
『いえ、聞いたの。…エルヴィン団長から。』
『…エルヴィンから?。』
『奪還作戦の前に、会いに来てくれて。
リヴァイが知らなかったのが発端だって。
エルヴィン団長からも謝罪してくれたのよ。』
『…そうだったか。でも、俺が弱すぎたのが最大の原因だ。
本当にすまなかった。』
『…。』
『…。』
『エルヴィン団長の最期って…。』
『聞いてないのか。俺が死なせたんだ。』
『違う。エルヴィン団長を解放させた。リヴァイしか出来なかったこと。』
『…。』