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草木と風((進撃の巨人 リヴァイ))R18

第29章 海




数日経ち、街へ出た。

時間を見つけてはユカに逢いに行っているあいつが、
兵舎の夜勤番の時に。


目的地に着いた。

入り口からユカが出てくるのを待つ。


2年ぶりにしては、随分と大胆な行動をしているのは分かっている。


久しぶりに逢って、どんな顔をする。

万が一避けられたら。


不安ばかりつのる。


でも、もう限界だった。

腹を決めて話しかけるしかない。


、、、、、


ユカがでできた。



こちらの方向に向かってくる。

俺は目線に入る位置で建物に寄りかかっていた。



足音が止まった。



『リヴァ…イ…。』



アルトの微かな声。

ユカは驚いた顔でこちらを見る。

『…久しぶりだな。』


2年ぶりに顔を合わせた。


ブランドの髪は、仕事終わりで結目がついたままおろされ、

薄緑の綺麗な瞳、

変わらない姿だが、雰囲気は少し大人びた感じだった。


この2年間何度も夢に見た姿が目の前、

全身から溢れ出る、抱きしめたい気持ちを抑えた。



『少し話がある。時間あるか。』


、、、、、



止まっていた時間が動きだした。

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