第3章 襲来
『この紅茶もそうですけど、
緩和ケアに使っている紅茶って、
全て、紅茶屋フレグランスのですよね?』
エルドが聞いてきた。
『そうみたいだな。エルヴィンの野郎が、
上にちゃんと申請して、経費で落としているらしいから安心しろ。』
『いやー。ユカさんの紅茶って本当すごいなー。
なんか、特別な物でも入ってるのかなー。』
ゲンタも続いて話す。
『それ、私も思うんだよねー!!!
絶対何かあるよー!!』
ペトラも興味があるらしい。
『お前らバカかー!!茶葉以外何入れるって言うんだよー!!!』
オルオが突っ込みを入れる。
『兵長は、どう思っていますか?』
エレンが聞いてきた。
『どうだろうな。』
そう言いながら、
跡もないすっかり治った右手首に眼を向ける。
いつも以上に、治りが早かったのは、事実だ。
『まぁ、一つ言えることは、
エルヴィンの野郎は、何かがあるって思っているから、
兵団全体でやっているんだろう。』