第22章 外出
『明日は、晴れるか?』
『え、急に、どうしたの?』
『晴れるか?』
『南の風が吹いてるし、湿度も低いから、
晴れるんじゃないかな。』
『そうか。
明日は出掛ける。』
『え、訓練は?』
『明日はお前と出掛ける。
訓練は大丈夫だ。』
『大丈夫って誰が決めていいのかしら。』
『俺が決めて大丈夫だ。
エルヴィンには、話をつけておく。』
ユカは、口ではそう言うが、
俺の腕の中で、
本当は喜んでいる。
『どこに行くの?』
『明日のお楽しみだ。
朝は早い。良い子に早く寝ないとな。
今日は程々に抱いてやる。』
『程々にって。』
『文句あるか。』
ユカは、文句はないと言わんばかりに、
瞳を閉じた。
まぁ、二回戦くらいまでにしておこう。