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草木と風((進撃の巨人 リヴァイ))R18

第2章 彼女


また風か。と素直に思った。


見た目は、美少女に間違いないが、明らかに変わった奴だ。


『兵長さん。


痛みに効く、茶葉も入れておきました。

オレンジの茶葉缶です。

あと、この前マスターが入れた黄色の茶葉缶も入れておきますね。

団長さんから、幹部がきたら渡すように、

申しつけられておりますので。』



突っ込みたい情報が山ほどある。


『エルヴィンの話は、ともかく、


痛みはどういうことだ?』



『右手首、傷ついてますよね。効きますから、飲んでみてくださいね。』




昨日の訓練で、部下の失態を防ごうとした時、


手首に部下のブレードが飛んできた。


だが、服の下に包帯を軽くまいてあるだけ、


普通にしていたら、気付かないし、気付かれない。



『よくわかったな。』

俺が呟くと、



娘は近づいてきた。



俺の洋服を肘まであげた。


誰にも心配させまいと、医務室に行かなかったため、



自分で適当に巻いた包帯が乱れていた。





部下にバレると、気にして、訓練に参加しないとか、

言い出しそうだったからだ。




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