第19章 溝
3人が出て行った。
一先ず、俺とユカは席に座る。
『彼女、昼間の娘だったのね。
私服だったから、気付くまでに時間がかかったわ。』
『ああ。手当て、すまなかった。
元は、俺が監督していた訓練の怪我なんだ。』
『そうなのね。
…リヴァイ。』
『なんだ。』
『あの娘を傷つけるような事をしては駄目よ。
貴方の隙が、彼女を苦しめているわ。
怪我のことじゃ無くてね。』
『お前にもすまない気持ちにさせた。』
『じゃ、お詫びに1つ教えて。
1回目の怪我の詳細を。』
ユカは、勘付いている。
初めの怪我がきっかけで、
俺とアンの関係が近づいたことを。
俺は、全てを話した。