• テキストサイズ

草木と風((進撃の巨人 リヴァイ))R18

第19章 溝





『大丈夫ですか。私、医者なので、脚を見せて下さい。』



エルヴィンがアンを椅子に座らせ、

ユカがアンの足首の状態を見ている。



『すっすみません、、

こんな所でお医者さんに会えて、よかった。。。


しかも、団長も居るなんて。運が良かったです。』



『最近、怪我されました?』


『はい。訓練中に。。。。』




その時、ユカが俺を見てきた。



その視線を感じた、アンが俺の存在に気付く。




『リヴァイ兵長…。。。』



今にも泣きそうな顔だった。


『ユカ。病院に連れて行くか?』

エルヴィンが聞く。


『もう、夜遅いですしね。

一先ず、包帯を巻いて、しっかり固定します。

帰ったら、直ぐに冷やして下さい。


明日も痛みが引かないようでしたら、

病院に行って下さい。


私、あそこの病院で勤務していますので、

連絡を貰えれば、直ぐに外来を通すようにします。


部屋に戻ったら、美味しい紅茶を飲んで、

気持ちを落ち着かせて下さいね。』



『、、ありがと、、う、ございます、、』



アンは、返事をするのにやっとだった。


『アン、君は1人か?。』


『はい、、』



『じゃ、私が兵舎まで送ろう。』


『わかった。私がアンとエルヴィンの鞄を持って行こう。』

いつのまにか居るハンジも同行することになった。



『団長。何かあれば、夜中でも訪ねて下さい。』


『ああ、助かるよ。ユカ。ありがとう。』




エルヴィンに背負われて、店を出るとき、

アンは一瞬振り向き、俺と目が合った。





その様子を伺うユカ。







何とも言えない気持ちとは、こういうことだ。
/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp