第19章 溝
日が暮れて、星空が見えてきた。
夕方から抱いたユカは、ベットで寝ている。
どうやら、朝まで仕事をしてきたらしい。
頑張っていることは、良いことだか、
俺の知らない部分が増えている。
いつも一緒に居てやりたい。
無理な願い。
自分の独占力に呆れながら、
紅茶を淹れようと立ち上がる。
トントン。
部屋がノックされた。
『リヴァイ。私だ。』
衣服を着て、ドアを少し開ける。
『なんだ。』
『少し落ち着いたようだな。』
エルヴィンは、そう言うと、部屋の奥をチラッと見た。
『なんだ。ユカに要か。』
『ああ、2人に要だ。
ハンジと夕飯を街まで食べに行こうと言ってる。
リヴァイとユカもどうだ。
明日までいれるんだろう?』
『いや、明後日までだ。
飯か。聞いてみる。今寝てるからな。』
『じゃ、30分後にここの店に来てくれ。
シャワーを浴びる時間もあるだろう。』
そう言うと、エルヴィンは自分の部屋へ戻った。
こっちは、まだ行くって言ってないけどな。
全てお見通しってことか。
俺とエルヴィンの話し声で、ユカは目を覚ましていた。
『リヴァイ。私たちも行きましょう。
シャワーを浴びてからね。』