第18章 明後日
訓練は怪我なく、終わったが、
新兵の相手は、気をつかうことが多い。
部屋に戻り、ドカッと椅子に座る。
紅茶でも飲みたいところだ。
ふと、ユカの姿が思い浮かぶ。
あいつがここに来て、紅茶を淹れてくれていた日々が懐かしい。
色々あった。
本音を言えば、毎日のように、顔を見て過ごしたい。
今度、ユカの家で紅茶を淹れてもらうか。
今度、いつ逢える。
今朝まで一緒だったことが、
嘘のように、またユカを求めている。
相当、重症だな。
ユカの紅茶を飲みながら、執務に励む。
片付いた書類を持って、エルヴィンの部屋へ行く。
『入るぞ。』
そこには、紅茶を淹れる姿のアンだった。
何も言わず、エルヴィンの元へ行く。
『これ、頼む。』
『ああ、ご苦労だな。』
エルヴィンは、アンに紅茶を淹れて貰って機嫌が良さそうだ。
『リヴァイ、丁度良かった。飲んでいくか。』
『リヴァイ兵長のも!!!直ぐに!!淹れますよ???!!』
『悪いが、俺は大丈夫だ。』
そう言って部屋を出た。
エルヴィンは、ワザと聞いてきた。
俺が断ると分かってな。