第2章 彼女
ハンジがだいぶ酔っ払って、
話が訳分からなくなってきたところで、
一旦お開きになった。
部下達にこいつの面倒を兵舎までさせるのは、
あまりにも可哀想だからと、
ミケがハンジをおぶって帰ることになった。
エルヴィンは、寄るところがあるからと、
別行動となった。
部下達は、一緒に二次会へと、誘ってくれたが、
俺がいると気を使ってしまうだろうと思い断った。
1人になった俺は、
久しぶりに、街の公園で、涼んで帰るかと思い、
公園を目指していた。
公園の近くは、あの紅茶屋がある。
時間もだいぶ遅い。店の灯りは消えているのが、
遠くからでも、わかった。
だが、店の前の街灯の下で、
男女が楽しげに話している姿がある。
ブロンドの髪のあの娘と、
エルヴィンだった。