第2章 彼女
『ユカちゃん、最近、
肩凝りが酷いんだが、何か良い茶葉はないだろうか。
この前の茶葉もありがとう。
幹部達に勧めたら、仕事がみんな捗ってね、
凄い効果だよ。』
『いえいえ。喜んで頂いて、嬉しいです。
最近いい風が吹いているので、
今度、西の風が吹いた時は、窓を開けて、
紅茶を召し上がってください。
きっと、いい香りが部屋中に立ちこめますよ。
肩凝りに効く茶葉ですね、
今度調べてみます。
また、お店に立ち寄って下さい。』
エルヴィンは、惚れた女に、
また店に来いと言われて、
あんな優しそうな顔をするのかと驚いた。
かなり、プライベートな一面だ。
公園は諦めて、
邪魔しないように、兵舎に戻ることにした。