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草木と風((進撃の巨人 リヴァイ))R18

第17章 恋人




オトを連れて、ユカが働く病院へ行く。


病院は庭のような大きなテラスがあり、
ベンチでのんびりできる。


夕方の陽の光を感じながら、
風が心地よい。

オトも嬉しそうだ。



ただ来たはいいが、ユカに会えるかは分からない。


患者がいたら、そっち優先だ。



そう思っていたところだった。



『リヴァイ兵士長ですよね…?』


『ああ、そうだが。』



白い白衣のようなものを着ている。

病院に勤めている者だろう。


『あの、、、もしかして、

ユカ先生ですか??』



『ああ、あいつは今忙しいか?』


『直ぐ呼んできます!!!!』



話が早い。助かった。









『リヴァイ。』



この優しい落ち着いた声。


白衣を着て、医者らしくなっている。

久しぶりに見る、愛している奴の顔だ。



『おお、忙しいところ悪かったな。』


『丁度、一通り終わったところなの。

タイミングばっちり!』


ユカは、嬉しそうに応えた。


『そうか、良かった。

お前の部下か?!礼を伝えてくれ。』


『そうね、いちよう。
看護師の子だから、伝えておくわ。』


ユカもベンチに座った。


オトを撫でている。




『どうだ。そっちは。』



『何とか、やってる。』


『そうか。』



顔に出にくい奴だが、ユカが活き活きして、
働いていることが明らかだ。


『エルヴィンが言うには、
数日後に、住民票が発行されるらしい。
とりにこれるか?』



『丁度、明後日休み貰ってるから行ける。
兵舎、ひさびさだな〜。


花壇手入れしてる?』


『当たり前だ。誰だと思ってる。』


俺の返答に、微笑む顔が可愛い。


ずっと、こうして話していたい。


安らぎの時間。








だが、時間が限られている。





『そろそろ、行く。
ユカも仕事に戻れ。』


『うん。リヴァイも忙しいところ、ありがとう。』


『ああ、顔見れて良かった。』




人目も気にせず、ユカに優しい口付けをした。


『明後日、兵舎で待ってる。』


『うん、明後日。』







こんなに待ち遠しい、明後日はない。
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