第12章 心
明日には、
エレンとヒストリアを連れて小屋に行く。
時間がなかった。
一先ず、間に合わなければ、
現地で落ち合うことをエレン達に伝え、
馬を走らせ街へ出た。
まず、オトの居場所だ。
オトは、ユカが兵舎に来ることになってから、
紅茶屋のマスターに預けている。
カランカラン
『へいちょー!!!久しぶりだなー!!
ユカちゃんが世話になっているなー!!!』
マスターだ。
『ユカは帰ってきてないのか。』
『いいや。いませんでー!!??
どうかされましたか?!!!』
『ワンっ』
オトが店の奥から、走ってきた。
『オト。
ユカを知らないか。』
オトは応えない。
『そうか。。見つけたら、直ぐに教えてくれ。』
オトを撫でて、店を出る。
『マスター、突然悪かった。
ユカが帰ってきたら、教えてくれ。
また来る。』
街の外れの道を進む。
ユカの家へ。
??!!!!!
ユカの家の周りを、探っている人影がある。
『憲兵…』
俺は、剣を抜いた。