第7章 ここからまた
16歳の誕生日。
「誕生日おめでとう」
「有難うございます」
今日は私の16歳の誕生日。
治さんと出会ってからもう五年になるのか…
「今日は多分盛大な祝いをしそうだね」
「一事務員に…」
「蓮ちゃんは何時も頑張ってくれてるよ」
「そう…でしょうか……」
私の心配は杞憂だったみたいで、社に着くと、皆さんに祝いの言葉を云われた。
そして、とても嬉しい来客が来たのだ。
「アレ、乱歩さンは?」
「そういえば見当たらないねェ…」
「誰か一緒なンじゃないですか?」
「…」
乱歩さんが居ない⁈
探しに行くかと皆が席を立ちかけた時、
「ただいま〜迷っちゃってごめんね!蓮ちゃん!はい、プレゼントのお菓子!」
「あ、有難うございます」
「乱歩さん、迷ったと云うのは…」
「社長好みの猫の写真を撮ろうと思って路地裏入ったら迷っちゃって〜本当は駄菓子屋に行って直ぐ戻るつもりだったんだけどね」
「どなたかに送ってもらったって事ですか?」
「うん。丁度うちに依頼をしに行く途中だったみたいでね。応接室に通したから」
「そうですか」
in 応接室
応接室ではナオミが女性にお茶を出していた。
「どうぞ」
「有難うございます」
「もう直ぐ社員が来ます。今日はご依頼ですか?」
「はい、それで…太宰治居ますか?」
「はい、少々お待ち下さい」