第5章 命を賭けた恋愛中継

私はコナンくんとの電話が切れてからも今回の件についてずっと考えていた。

コナンくんは、ナタリーさんは伊達くんに捨てられて絶望して自殺したって聞いたらしいけど、彼女は伊達くんが交通事故で亡くなったことを聞かずに自殺してしまったのか…

それに犯人はナタリーさんの関係者だなんて…

でもどうして高木刑事を拉致する必要があったのかな…

『推理力のない私が考えてもしょうがないか…』

私は一人ボソッと呟き一度考えるのを止め、コナンくんからの連絡を待ちながらただ高木刑事の無事を祈った───

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コナンくんから事件のことを聞いた次の日、家でボンヤリしていると静かな部屋に電話の音が鳴り響いた。コナンくんからかもと思い慌てて携帯を手に取った。

『もしもし！』

「みき姉ちゃん
昨日はごめんね、急に切ったりして！」

電話に出るとコナンくんの申し訳なさそうな声が電話口から聞こえてきた。

『ううん！
それより高木刑事は？』

「うん、無事だったよ！
みき姉ちゃんのおかげで早く犯人を突き止めることができたし助かったよ！
ありがとう！」

『私はなにもしてないよ
とにかく無事なら良かったわ
…でもどうして高木刑事はその犯人に拉致されたの？』

私は高木刑事の無事を確認すると、疑問に思っていた事件の詳細を尋ねた。

「それが───」