第5章 命を賭けた恋愛中継
「そう、俺も伊達刑事のことは佐藤刑事に聞いたよ…
そして3人目が英会話スクールの講師で母親がアメリカ人のナタリー・来間さん
部屋に貼ってあったカレンダーの書き込みからすると毎日のように彼氏とデートしてたらしい
その彼に捨てられて絶望したそう
自殺した日もデートの約束をしていたみたいなんだけど…」
『ちょ、ちょっと待って…
ナタリー・来間…さん?』
私はコナンくんの説明をメモに纏めながら聞いていると、思わぬワードが耳に入り焦ってコナンくんの言葉を遮る。
「うん、確か」
『ナタリーさんは伊達くんの恋人だった人よ…
まさか亡くなっていたなんて…』
「ほんとか、それ!?
…そういうことか!」
『え?どういうこと?』
コナンくんの話についていけず、ただただ話を聞くしなかった。
「ナタリーさんて北海道に関係あったとかってわかる?」
『確かナタリーさんの出身が北海道だったわ』
「やっぱりか!
犯人はナタリーさんの関係者の人だったんだ!」
『え?』
「悪りぃ、みき姉!
詳しいことは後で説明する!
とにかくありがとう!じゃあな!」
『え、ちょっ…』
一方的に電話を切られ真っ暗になった携帯の画面をただ見つめるしかなかった。