第4章 再会と新たな出会い
私は博士の言葉に、コナンくんに向けていた視線をまた博士へと戻す。そしてその言葉に今度こそ確証を持ち、今までの疑問をコナンくんに問いただす。
『ねぇ、コナンくん…あなた新一くんなの?』
「え?」
コナンくんは「な、なんで?」と少し焦ったように聞き返した。
『最初はただ似てるだけだと思ってたけど…この前の探偵事務所での推理力といい、今の博士の言葉といい新一くんとしか思えないの』
私はコナンくんの顔をじっと見つめる。
すると、コナンくんは何か諦めたような顔をして息を吐いた。
「そうだよ、新一だよ」
『!…やっぱり』
「みき姉、悪いけどこれは蘭のやつには黙っててくれねぇか?
それと周りの奴らにも…」
どうやら工藤新一が生きているとバレると、彼女や周りの人達にも危害が加わる可能性があると考え事実を話していないらしい。
『わかったわ…
でもほんとうに新一くんなの?
自分で言っといて何だけれど、高校生が小学生に変わるなんてにわかに信じ難い話だから…』
私は自分で聞いた質問に半信半疑だったためコナンくんに再度質問をした。
「ある組織に薬を飲まされて小1の体にされちまったんだよ…」
『そ、そんなことって…』
「あるのよ…」
『え?』
声の方へ振り向くと、コナンくんと同じくらいの背丈の少し大人びた女の子が腕を組みながら歩いてくる。