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【名探偵コナン】Time after Time

第3章 探偵たちの夜想曲



「あの…なんでそんなに頭が切れる探偵なのに父の弟子なんですか?
どう考えてもあなたのほうが…」


そうヒソヒソと話しをする蘭が、言葉の最後に父親を見た。明らかに父親より頭がいいのに、と不思議がって質問をする。

すると、それにクスリと笑った彼が小声で返す。


「毛利先生はああやって悩んでいるフリをされていますが、実はもうほぼ真相を見抜いておられて僕を試してらっしゃるんですよ…
今朝の事件も毛利先生ならもっとうまく対処していたはずです!」

「僕なんてまだまだですよ!」と安室は笑いながら別の部屋へ先に行ってしまった。

「はぁ…」と言いつつ蘭はまだ納得しきっていないようであった。

その後、パソコンに向き合った小五郎たちは安室のの誘導で長いパスワードを見つけ、樫塚 圭のパソコンデータを見ることに成功した。

するとそこには銀行強盗の計画書が入っており、探偵事務所で亡くなった男も含め、スーツケースの中から見つけた小柄な男とまだ会っていない女性が拳銃を持って写真を撮っている大胆なものまであった。

つまり、この部屋は樫塚 圭を名乗る女性の家ではなく、銀行強盗メンバーの家であった。


最初の遺体ががっちりしていたことからその男が庄野 賢也さんを射殺した男で、彼女はその男を含む強盗犯全員に復讐を果たそうとしているところだろう…

こうして事件の全容を把握しながらパソコンのメールを見ていくと、ふと強盗犯のうち一人の女性の家の住所が載ってあるのを見つけた。

彼女がそこを目指しているのは明白で、安室が「そこへ行ってみましょう」と言うと、みきたちはすぐにマンションを出て行った。


みきたちが丁度エレベーターでマンションを降りるタイミングで、世良が一足遅くその階に駆けつけたことに気づかずに––––––
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