第2章 再会は突然に…
『(降谷くん…どうしてここに…)』
私は驚きのあまりドアの目の前で目を見開いたまま固まってしまった。
固まっていたのは私だけではなく目の前にいた降谷くんも同様であった。
「安室さん?どうかしたんですか?」
固まって動かない降谷くんを見兼ねて奥から可愛らしい声とともに別の店員さんがやってきた。
安室さん…?彼は降谷くんではないの?と疑問が自分の中で浮かんだが、彼女の言葉ですぐにその疑問は頭から抜けていった。
「あ!もしかしてみきさんですか?」
急に自分の名前を発せられ驚いて女性の店員さんに問いかけた。
『そうですが…どうして私の名前を?』
「すみません、急に!
蘭ちゃんが今日大好きな幼馴染に会えるってみきさんのことを喜んで話してくれて、私も会えるのが楽しみでつい!
あ、私は榎本 梓って言います!」
恥ずかしそうにけれど嬉しそうに梓さんは話してくれた。
『そうだったんですね!本城と言います
よろしくお願いします、梓さん』
梓さんの後に続いて私も自己紹介をした。
「こちらこそよろしくお願いします」