第3章 探偵たちの夜想曲
「あ、もしもし?コナンくん?」
【どーして突然電話切ったりするんだよ⁉︎ボクのこと嫌いなのか⁉︎】
「せ、世良さん⁉︎」
またもや電話口から世良に大声で叫ばれた蘭は耳を抑えながら驚いた。
「ゴ、ゴメン!
色々あってこっちパニクってて…
コナンくんが誘拐されて…!!」
【え?コナンくんが⁉︎】
先ほどの大声とは打って変わり彼女は一気に声を潜めた。
蘭と世良の会話を横で聞いていたみきは視界の端でチラリとドアの方でちょうど安室がこっそりと部屋を抜けるところが見え、安室に続いて部屋を出る。
『安室さん!』
「みきさん⁉︎
どうかされたんですか?」
安室はひっそりと出てきたつもりがみきが後ろをついて来ていたことに驚いた。
『安室さんが急に出て行ったので気になって…』
「そうですか
少し家の中を捜索しようと思いまして」
『私も一緒に行きます!』
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みきたちは玄関の下駄箱、衣服や下着なども見てみたが、どれもおかしなものばかりだった。
『…男物ばかりね、全て』
「はい…
ですが、それはあくまでしまっていた衣服の話ですし、洗濯機も一応覗いてみましょう
可能性は低いですが女物が紛れているかも…」
みきたちは洗濯機があると思われる脱衣所へ向かったがそこでも女物の衣類は一つもなくお互いにやはりか…という顔を見合わせる。
「戻りましょうか…」
『そうね…』
衣類の確認を終え、最後リビングに行きたいという安室の提案に賛同したみきは安室に続いてリビングへ行った後、小五郎たちのいる部屋へと向かった。