• テキストサイズ

【名探偵コナン】Time after Time

第3章 探偵たちの夜想曲



それから、依頼人が現れないまま時間だけがすぎた頃…


「来ないね、依頼してきた人…」

「うん…」

「もしかしてこの近辺に、コロンボという店が他にもあるとか」

「ねぇよ…」


小五郎さんが携帯を出し、その依頼人さんにメールを作っている。


「会う場所をここに変えようというメールにOKの返事はしたんですよね?」

「ああ
すぐに返信したし…"ここで待ってる"ってメールもさっきから何度も送ったけど、返事がこねぇんだよ…ん?」


何か不可解なことを見つけたような小五郎さんの声に、コナンくんがえ?と声を出す。


「昨夜見た依頼人のメールとさっきのメール…アドレスが違ってるなぁ」


「それって携帯が充電中とかで、友達の携帯借りて慌ててさっきのメール送ってきたんじゃない?」

「そしてその友人は携帯の電源を切ってしまったとか…」

「おいおい!
OKの返事したの、さっきのメールアドレスだぞ!?」

「じゃあ返事が来たのを知らずに待ってるかもしれないですね…
最初の約束どおり探偵事務所で…」


降谷くんの言葉にその結論に至った私たちは、すぐに会計をすませると探偵事務所に帰ることになった。


そして帰り道–––––



「本城、気をつけろよ」

『え…?』

「今回の件、何かありそうだ…」

隣を歩いていた降谷くんが急に小声でそう忠告してきた…。降谷くんの真剣な目に私は思わず固唾を飲んだ。
/ 66ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp