第3章 探偵たちの夜想曲
その後、降谷くんと私たちは、コロンボに入り店の奥の席に座ってそれぞれ注文を取り昼食を取っていた。
「へぇ––––−−
コインロッカーの鍵ですか」
「ああ…先日亡くなった兄の遺品からその鍵が出てきたらしいんだが…どこの鍵だか分からないから探して欲しいってわけだ…大事なものなら棺桶に入れて送ってやりたいからってな!」
鍵には作った会社名とシリアルナンバーが入っているらしく、その会社に問い合わせて納品先を聞けば大体の検討はつくのだという。
しかし、それだけ話しきると食事を再開した小五郎さんに拍子抜けした降谷くんは思わず尋ねる。
「そ、それだけなんですか?
依頼内容は…」
「ああ!これで30万もくれるっつー話なんだから、おいしーだろ?」
「た、たしかに…」
「(だったらめんどくさがんなよ…)」
すっかり引いた降谷くんと呆れ果てるコナンくん。