第3章 探偵たちの夜想曲
「ほんとはあれコナンくんが作ってくれたんですよ」
蘭ちゃんはまじまじとサイトを眺めている私に耳打ちでそう教えてくれた。
『(これを小学一年生のコナンくんが…?)』
到底小学一年生が作れるようなものではないと思い疑問に思った。幼い頃の新一にそっくりということも、探偵事務所のホームページを作ってしまうことも普通では考えられない…
『(この子、一体何者なのかしら…)』
私は視線をコナンくんに移しじっと見つめた。
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サイトの話もひとしきり終わった頃、小五郎さんはふと自分の腕時計を見た。
「さて、ライブも終わったしそろそろ依頼人が来る時間───」
ピロ〜ン
小五郎さんの声を遮って、彼の携帯にメールの着信音が鳴った。