第2章 再会は突然に…
主人公side
私は安室さんに渡された紙を元に待ち合わせの場所へ向かった。
コンビニの前で待っていると目の前に一台の白いスポーツカーが止まった。
そして運転席から出てきたのは安室さんだった。
私はそれを確認すると車に向かって歩みを始めた。
「久しぶりだな、本城…」
『あなた…やっぱり降谷くんなのね…』
先程とは違った口調で話す安室さんはやはり降谷くんなんだと確信し、そのまま先程抱いた疑問を口にした。
『ねぇどうして探偵なんてやっているの?
あなた、けい…!』
「しーっ」
警察になったんじゃないの?と聞こうとした瞬間、降谷くんは片方の手で私の口元に手を置き、もう片方の手で自身の口元に人差し指を当てていた。
「それ以上の話はここではできない
場所を変えたいんだけど一緒に来てくれないか?」
降谷くんはニコッと昔と変わらない表情を見せそう言った。
私は降谷くんの申し出に黙って頷き車に乗った。