第2章 再会は突然に…
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【降谷、こんなことお前に頼むのは卑怯かもな…
でも信頼できるお前だからこそ頼める、みきを幸せにしてやってくれ…
じゃあな、降谷…】
3年前、突然松田からメールが送られてきた。
その日の夜、ニュースを見て松田が爆弾を解体中殉職したことを知らされた。最初は受け入れることのできなかった同期の死。7年前の萩原の件といい、俺は何もできず別れることになってしまい後悔の念に押し潰されそうになった。
"本城を頼む"なんて俺に託したのは、俺があいつのことが好きだったことを気づいていたからなのかもしれない。
そんなこと頼むなよって生きていたら言ってやるところだが、松田の遺言となったその頼みはしっかり応えてやらないとあいつも報われないだろう。
「松田、必ず本城を守る」
そう誓ってから3年、中々見つけることのできなかった本城を潜入中のアルバイト先で見つけるなんて思いもしなかった。未だ表立って行動することはできないが、きっと松田のことを忘れられないあいつの側にいてやりたい、どんなに拒絶されても…
「見守っていてくれよな、松田…」