第2章 再会は突然に…
安室side
平日の夕方16時過ぎ
ランチタイムは1時間程前に終了し学校帰りの学生や仕事帰りのサラリーマンで混み始める少し前の時間。
俺はいつも通りフロアの清掃や混雑時の仕込みを黙々と進めていた。
カランコロン
静かな店内にドアのベルが響き渡った。
「いらっしゃいませ」
開いたドアから入ってきたのはずっと探していた恋焦がれた人物だった。
「!(本城…)」
俺はこんな所で再会するとは思っておらず驚いて固まってしまった。
「安室さん?どうかしました?」
「いえ!なんでもありません」
固まって動かない俺を見かねて梓さんは本城と話し席まで案内していた。俺はなんとか平然を装い誤魔化すことができた。
「安室さーん!
アイスカフェラテお席にお願いします!」
「はーい、ただいまー!
(やっと見つけた…約束はしっかり守るぞ、松田…)」
俺は自身と松田に誓いをし、梓さんから注文の提供をお願いされ向かった。