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【ヤンデレ】満月の夜に僕は君を…【歌い手】

第2章 🌕️それぞれとの出会い



🌕️監禁前

そらるとの出会い

あなたside

その出会いは
大学に入学してから何日かたち、大学にもすっかり慣れた頃だった。
私が廊下を歩いていると
屋上から歌声が聞こえた。

私は、その綺麗な歌声に引かれるように
屋上のドアを開けた。
そこにいたのは、色白で気だるげな雰囲気を纏う
一人の男の人。
私は、一人その男の人の歌声に聞き入っていると、
私の気配に気づいたのだろう。
ゆっくりと、男の人がこちらを向いた。
数秒間の沈黙が走ったあと、
「誰?」と男の人が口を開いた。
私は、慌てて自己紹介をした。
私の慌てぶりが面白かったのだろうか
その男の人は時々クスクスと笑っていた。
悪い人ではなさそうだ。
男の人は一ノ瀬彼方という名前だった。
聞いてみると、まふ君と同じ歌い手の活動をしていて
まふ君とはユニットを組んでいるらしい。

それ以来私と彼方さんは
よく話すようになった。
呼び方も彼方さんではなく、そらるさんに変わった。
そらるさんは、私の一つ歳上の先輩。
タメ口で話してと毎回言われるが、
私は、いつも頑なに敬語でしゃべっている。
歳上には敬語でしゃべる主義だから。

でも、私が敬語でしゃべったり
まふ君の話をしたりするとそらるさんはいつも悲しそうな顔をする。
なぜそんな悲しそうな顔をするのだろう。
本人の事は本人にしか分からないから、
私には分からない………けど

できる限りそらるさんの事を知って
仲良くなりたいと思っている。

私は、そらるさんの事を友達として
大好きだから。
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