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【ヤンデレ】満月の夜に僕は君を…【歌い手】

第3章 第一夜


あなたside

朝の6時。いつもの目覚ましの音で起床する。
今日の大学は、8時からだ。
服を着替え、顔を洗い、髪を整え、ご飯を食べ、歯を磨く。
すると、いつものように家のチャイムが鳴る。
あぁ、今日も迎えに来たのか。
なんて、思いながらドアを開けると、
いきなり抱きついてくる一人の男性。

?「あなた~!!おはよう!今日も可愛いね!」
『うん。おはよう。まふ君。』
幼馴染みの相川 真冬。通称まふ君は
毎日のように私の家に来ては、一緒に登校している。
案の定まふ君は、
ま「一緒に登校しよ!」
と言ってきた。
私は『いいよ』と言って
いつものように手を繋いで一緒に登校する。
なんで手を繋ぐ必要があるかって?だって、まふ君が、手を繋がないと怒るから。
皆さんお察しの通りまふ君は独占欲が強い。
だから、私はまふ君を不安にさせないためにも手を繋ぐ。
だって、大好きな幼馴染みには不安な思いをしてほしくないもん。

なんだかんだいって、大学に着いた。
まふ君と繋いだ手はほどいていない。
この繋いでいる手をみられたらあの人達がうるさいんだろうな。
なんて思いながらとある空き教室に入る。
すると、
?「あ、あなたおはよ……まふお前またかよ。
その手、ほどけ。」
?「あなた~!おはよう!…って、なんで手繋いどるん!?はよ、外して!?」
?「あなたおはよ。まふまふお前後でしばく。」
?「あなたおはよー!!まふ君、何してるのかなぁ??(^-^)」
ま「あなたは僕のですから!!」
……はぁ。やっぱりこうなるか。
『そらるさん、さかたん、うらたん、天月君おはよ!』
そう。とある空き教室。
そこは、一年先輩のそらるさん、同級生のさかたん、
お兄ちゃんみたいなうらたん、家が隣の天月君、
幼馴染みのまふ君、そして…私のたまり場の様なもの。
私以外の男性陣は歌い手をやっている。
そして、それぞれが、私となんらかの繋がりがある。
面白いよね。こんな、偶然あるんだって思ったよ。
知り合った人が全員、偶然、歌い手だったなんて。
………歌い手で思い出す昔出会った歌が上手な男の子。
元気にしてるかな……。
まぁ、そんなこと思ってももう会えないんだから仕方ないんだけど。
でも、また会えたらー…

そ「ねぇ、さき__。」
私の思考はその一言で中止させられた。
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