第2章 🌕️それぞれとの出会い
🌕️監禁前
天月との出会い
天月side
その子との出会いは僕が高校一年生の頃。
僕は高校一年生にも関わらず独り暮らしを初めた。
隣の家の人に引っ越しの挨拶に行かなくてはと思い
軽い粗品を持って隣の家のチャイムを鳴らした。
緊張が走る。
怖い人じゃないといいけど…。
すると、奥から騒がしい音が聞こえた後に
女の子の声で
?「私が出るからうらたんは待ってて!!!!」
という声が聞こえた。
僕はその声に驚いてポカーンとしてしまった。
ドアが開き、先程の声の主と思われる
可愛い女の子が出てくる。
今度はその女の子の可愛さにポカーンとしてしまった。
僕は、我に帰って慌てて挨拶をする。
女の子もそれに笑顔で応じてくれた。
可愛い……そう思ったのと同時に女の子の笑顔を見て
顔が赤くなった気がしたのはきっと気のせいじゃないだろう。
その後、僕達は玄関先で軽い世間話をした。
……本当に楽しかった…
結構な時間話しているはずだがまだ全然話したりない。
君のことをもっと知りたい…
そんな時だった。
奥から不機嫌そうな顔をした男の人が玄関先に来た。
そして、僕の顔を見るとさらに顔を不機嫌そうに歪め、
僕は家から追い出されてしまった。
……多分あの男性は最初に彼女が言っていたうらたんだろう。
僕が最初にうらたさんに覚えたイメージは
邪魔者という何とも嫌なものだった。
その後、僕は彼女の家に何かと理由をつけて遊びに行くようになった。
彼女の名前は月川あなた。
今では、あなたと呼んでいる。
あなたはとても可愛い。
可愛いから虐めたくなる。
本当に可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて天使みたいだ。
だから、僕とあなたの邪魔してくる男達は
本当に邪魔。
うらたさんも、歌い手界ではお世話になっているけど
やはり、あなたと僕の邪魔をしてくるから
好きではない。
嫌いかって言われたら、歌い手活動上では仲がいいわけだし
嫌いなわけがない。
まぁ、それでも邪魔者に変わりはないけどね。
あなたと僕の邪魔をする奴は
一人残らず排除する。
まふ君や、そらるさん、さかたん、うらたさんは
歌い手活動上いないと僕にとって不味いから
排除は出来ないけど。
あなたと四人の仲はなんとかして引き裂くつもりだ。
あなた…僕にだけ愛を頂戴?…