第2章 始まり
『あ〜』
湊兄が口を開けたのでお団子を食べさせてあげる
『美味しい?』
湊「ああ、すごく美味しいよ」
『えへへ、幸せのおすそ分け』
そんな私達をみておかみさんがフフフと笑った
「2人は本当に仲がいいのね」
『うん....私、湊兄が一番好き!!大好き!!湊兄がいてくれたら幸せだからもう何もいらない』
「そっか....なら大切にしなきゃね」
『うん!』
湊兄をみれば泣いていた
『ッ!湊兄、どうして泣いてるの!!』
湊「いや、なんでもないよ....ありがとな....俺もヨツバのこと大好きだよ、ヨツバに会えて幸せだ」
家までの帰り道、湊兄は笑っていて幸せそうだった
『湊兄!!肩車して!!』
猫じゃらしを片手に飛び跳ねて手を広げる
湊「いいよ」
とっても高くて遠くまで見渡せた
日が沈んでいってる
これは楽しく幸せな時間の終わりを示していた
『湊兄との時間はあっという間だなぁ....時間が止まっちゃえばいいのに....そしたらあんなところに帰らなくて済むのに....』
湊「ヨツバは1人じゃない....いつでもおいで、俺はヨツバの味方だから....」
帰るのを渋っている私をなだめながらいう
湊「ヨツバ....これお守り代わりに」
そう言って見せてくれたのは綺麗な髪飾りだった
『わあ!!綺麗な髪飾り....』
そっと私の髪にとめた
湊「これでいつでも一緒だ」
『いつでも一緒?』
湊「ああ....」
『湊兄....ありがとう!!大切にする....』
湊兄の屋敷を後にして家に急ぐ
湊兄が一緒なら大丈夫....
家につけば兄上も道場から帰っていた
ミツバ「ヨツバちゃん、お帰りなさい」
『はい....ただいま帰りました、遅くなってすみません』
ミツバ「フフフ、いいのよ....ご飯作ったから食べましょう」
『!すみません』
ミツバ「いつも家のことをやってくれてるんだからいいのよ」
そう言って頭を撫でられた
それをみた兄上は私を睨む
総悟「!姉上、お腹がすきました」
そう言って姉上の手を掴んで連れて行ってしまった
私は嫌われることをしたのだろうか....
私はやることがあると言って部屋で1人ご飯を食べた