第8章 攘夷四天王との出会い
鬼の首が落ちて鬼は灰になって消えた
体に力が入らない...震えて刀をしっかり握れない....
苦しい...もっと息を吸わないと....
体の力が抜けて体が傾いた
....地面につく前に誰かに抱きとめられた
気絶する前に視界に入ったのは紫髪のお兄さんだった
~高杉side~
『ッ!』
倒れかけた女の子をギリギリのところで抱きとめた....
『おい!しっかりしろ!!』
左肩からの出血が酷いな....急いで手当てしねぇと....
桂「おい!急いで医務室に連れて行け!!....」
『ああ....』
医務室の中に運ばれて行った女の子は息も荒く顔の色も悪かった....
それがやけに印象に残った
銀時「おい、高杉....あの子は大丈夫そうなのか?」
珍しく真剣な顔をして銀時達が医務室前にきた
『わからねぇ....』
....あの子が怪我したのは俺たちを庇ったからだ....顔色の悪かったあの子の顔が頭の中をよぎった
桂「俺たちを襲った化け物のことはあの子に聞けば分かるだろう.....今は助かるのを待つしかないな」
そこから口を開くやつは1人もいなかった
ガチャッ
扉の開く音がして手当てをしたやつが出てきた
桂「....あの子はどうだ?」
「しばらくは絶対安静ですが命に別状はありません....今は眠っていますがすぐに目も覚めるでしょう」
桂「そうか....」
部屋に入れば女の子は布団の上で規則正しい寝息をたてて眠っていた
顔色も医務室に運ばれた時とは違って健康的な顔色になってる....
『....大丈夫そうだな....』
目が覚めるまで交代で女の子を見ていることになった
最初は俺が見ていることになった
戦っていた時は大人びていて気づかなかったが
改めて女の子を見ればとても幼く年齢は7歳か8歳くらいか?
そんな女の子が刀を持ってとんでもねぇ化け物と戦っていた....
俺たちがかなわなかった化け物を倒したこいつは俺たちよりも遥かに強いだろう....それだけ強くなるのにどれだけ苦労をしたんだ?....
そっと頭を撫でれば涙を流して何かを呟いた