第8章 攘夷四天王との出会い
2回目の仕事で十二鬼月って....どうりで強い筈だ....
鬼「なぜ、かばう....」
ッ!何?....
『....どういう意味?....』
鬼「なぜ、そいつらをかばう?」
そいつらって攘夷志士達のこと....?
鬼「そんな生きる価値も無い人間をなぜかばう?」
は?....この言葉、湊兄を殺した鬼も言ってた....
こいつら鬼はどこまで人を馬鹿にすれば気がすむ....
鬼「時代の流れに置いていかれた愚かな人間どもなんて生きる価値も無い....誰からも必要とされてない....死んだ方が世のためだ....」
黙って聞いてりゃベラベラと喋りやがって....怒りで体が震えてきた....
『.....しろ....』
鬼「?なんだ?」
『いい加減にしろ!!ゲスが!!....生きる価値がないだって!!そんな人間、この世に存在しない!!...』
死んでいい人間なんて1人もいない!
『みんなが諦めて行く中...この人達はみんなのために戦ってくれてるんだ!!きっと守りたい何かがあるんだよ!!それを貫き通すのってすごく大変だから凄いことだよ!!』
....大きな流れに逆らうなんて普通はできることじゃない....すっごく凄いことだ....
『私は今この人達のために戦えることを誇りに思うよ....』
しっかりと刀を構え直して鬼を睨む
鬼「綺麗事だな....ヘドが出る....」
そう言って私の方に向かって腕を動かすと周りの植物がいっきに鋭くなって私に向かってきた
【影の呼吸 捌ノ型 刀光剣影】
....これに当たったら貫かれる....なんとか斬るしかない....
【影の呼吸 参ノ型 舞い上がる花の影】
ッ!次から次へと....
【影の呼吸 陸ノ型 電影】
【影の呼吸 肆ノ型 繋影捕影】
【影の呼吸 伍ノ型 嵐影湖光】
切っても切ってもキリがない....間合いに入りたいけど私がここを離れたら....後ろの人たちが....
【影の呼吸 弍ノ型 影突き】
ッ!やばい1つ逃した!
私の横をすり抜けて後ろの人たちに向かっていく
『ダメ!!!』