第7章 鬼狩りとしての最初の仕事
さっさと殺ってしまおう....
【影の呼吸 壱ノ型 閃影一閃 三連】
鬼は叫ぶ間も無く灰になって消えた
蛍「あかりちゃん!」
鬼を倒したタイミングで蛍さんが走ってきた
ナイスタイミングだな....
蛍「鬼は?!」
『たった今、倒し終わりました』
蛍「ッ!....父さん達は?」
鬼は北の方から出てきた....いるならそこだ....
『いるなら北の方です....私はそこに探しに行きます...』
もし、死んでいるなら死体を見るかもしれない
『蛍さんはここで私の帰りを.... 「俺も同行させてくれ!!」ッ!』
私の目を真っ直ぐに見て言った
蛍「頼む」
そう言って頭を下げた
『....わかりました....行きましょう』
蛍さんとともに北へ向かった
...だんだんと空気の流れが変わってきてる....
これは複数の人のもの....生きてる人がいる....
蛍「こっちに父さん達がいるの?」
『はい、空気の流れが激しくなっている...これは生きた人がいる証拠です...』
蛍「空気の流れ?」
そういえば、話してなかったな....
『私、ちょっと昔に色々あって空気を読むっていうのが得意なんです....元から人よりも目が良かったし....生きているものは心臓が動いてたりで何かしら動いてますよね?』
蛍「ああ」
『それが空気に振動して空気の流れが変わるんです....本当に微かだけど....』
蛍「そんなのわかるんだね...」
『普通はわかりませんよ』
少し歩けば廃屋を見つけた
蛍「これは....」
ここに人がいる....気配もする....
『行きましょう』
ドアを開けて中に入れば下から人の気配がした
下か....どこかに地下通路がある....
『地下通路への道を探しましょう』
蛍「地下通路?」
『はい、下からたくさんの人の気配がするので』
部屋を1つ1つ探しても地下への通路は見つからなかった
蛍「どこにあるんでしょう?」
全部屋見て回ったけど地下への道なんてなかった
いったいどこから....?
悩んでいれば私の髪がかすかに揺れた
.....え....窓なんて空いてなかったのに....もしかして!