第7章 鬼狩りとしての最初の仕事
しかも、鬼は多分複数だ....少なくとも3人....じゃなきゃ3人を1度に拐えない....
蛍「信じてもらえないかもしれないけど....」
『信じます!....今の話を聞いて確信が持てました』
蛍「本当に?!」
そりゃあ、普通の人なら信じられないだろうな....
『はい、妹さん達を連れ去ったのは異能を使う鬼で間違いないでしょう...』
蛍「異能を使う鬼....?」
そういえば、鬼の話をしてなかったな....
『鬼って言うのは人食いの生き物です....ほぼ不死身で超人的な身体能力や怪力を持ち、中には妖術のような特異な能力を使う鬼もいます....今回の鬼もそうでしょう....』
蛍さんの顔には困惑の色が浮かんでいた....簡単には信じ難いよね....表沙汰にはなってないし...
蛍「....父さん達は無事だろうか?」
攫われてから1日も経ってる....なんとも言えない....
『わかりません....でも、生きてることを信じて鬼を今日....狩ります....』
生きているなら早く助けないと....
陽が暮れたら空気がだんだん乱れ始めた....近くに鬼の気配も感じる....
『ッ!来た!!』
....屋根に飛び乗って急いでその場所に向かう....
蛍( ッ!速い!しかも、助走もなしに屋根に飛び乗った )
空気が最も乱れてる場所に鬼はいる
『ッ!見つけた!』
姿は見えないけど絶対にいる!
【影の呼吸 肆ノ型 繋影捕影】
鬼「ぎゃああああ!」
そう叫んで姿を表した
鬼が3人....分身ってこと?....人間なら3つ子だな....
全員一緒に首を切らなきゃ駄目か....
鬼「小娘が邪魔しやっがって!!!」
鬼「なぜ俺たちに気づいた....」
鬼「姿を消していたはずだ....」
....別々に喋んなや!!....
『姿なんて消しても意味ないよ....』
空気が乱れてるし....気配も感じるし....歩いた跡がついてるし....
鬼「人間が!!」
....怒らせたみたい....
姿を消して襲いかかってきてる....
『見えてるって言ってるのに....』
【影の呼吸 伍ノ型 嵐影湖光】
鬼「「「ぐあッ」」」