第5章 里帰り?
勇輝「暗くなる前に帰ってこいよ」
『うん!行ってきます!!』
半年ぶりかぁ....もう数年たってるような感覚だなぁ....
昔のように猫じゃらしを片手に道を歩く
しばらく歩いていれば見覚えのある道にはいった
半年前まで毎日通ってたな....湊兄に会うために....
少し歩けば懐かしい屋敷があった
『ただいま....湊兄....』
湊兄が埋まっている場所にそっと手を合わせる
『湊兄....私ね....鬼殺隊に入ったんだ....頑張って鍛錬して強くなったんだよ....』
ここ最近の現状報告をする....でも、当たり前だけど返事が帰って来るわけない....
やっぱり悲しいな....でも、前に進むんだ....
『湊兄....私これから頑張るからね....湊兄が命がけで守ってくれたこの命が無駄だなんて誰にも言わせない....最後の最後まで自分らしく精一杯生きてみせる....自分が死ぬときに後悔がないように1日1日を大切に....だから、見ててね湊兄....』
あいさつを済ませて掃除をする
『しばらく来れないもんなぁ....』
本当に懐かしい....
掃除を済ませてお花畑に向かう
『昔は肩車してもらってたなぁ....景色が綺麗で遠くまで見えたなぁ....』
山道を登った先には半年前と変わらない綺麗なお花畑が広がっていた
『綺麗だなぁ....』
寝転べば綺麗な雲1つない空が視界いっぱいに広がった
太陽の光が気持ちいい....
そっと目を閉じれば心地よい眠気が私を襲った
『今だけはゆっくりしようかな....』
意識が遠のいてそっと意識を手放した
「鬼舞辻無惨!!!逃げられると思うなよ!!」
また、この夢....でも、夢なのかな?....人ごととは思えない....
それに鬼舞辻って....全ての鬼の元凶の....なんでそんな奴が私の夢に....
叫んだ女の人はいったい...
「必ずお前を倒して負の連鎖を断ち切る!!」
負の連鎖........鬼のこと....
鬼舞辻「月神の舞姫....」
月神の舞姫?....
2人が同時に動いてぶつかった....
【月の呼吸 肆ノ型 玉兎の遊戯】
『ッ!すごい!なんて威力!』
周りのものが跡形もなく吹き飛んだ!!