第2章 始まり
湊「.......神様、仏....様、どうか......ヨツバを
.....ヨツバだけは.....助けてください
俺の.......妹.........なんだ
1人だった........俺の...........たった1人の家族............なんだ
血は繋がって........なくても......大事な大事な妹.....なんだ」
『湊.......兄』
湊兄はいつも私を本当の妹のように可愛がってくれた
私の大好きなお兄ちゃん、大好きで大切なお兄ちゃん
本当の家族には愛してなんてもらえなかったのに
湊兄は私をいつも愛してくれた
私のたった1人の最愛の家族
『湊............兄、湊兄!』
そっと湊兄に触れれば私の頬をそっと撫でた
湊「ヨツバ........俺に.........独りぼっちだった....俺に楽しい時間をくれてありがとな....愛してくれてありがとう............大好きだ.......ヨツバ....ヨツバは....俺の宝物....最愛の....妹だ....」
そう言って頭を撫でられた....手が冷たくなってる
『湊兄....大好き....だから、死なないでよ....1人にしないで....』
もう喋る気力すらないのか微笑んでそっと目を閉じた
私も限界が来て目をうっすらと閉じた
最後にみたのは最愛の兄の微笑みだった
かすかに誰かが駆け寄ってくる音も聞こえた気がした.....