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三蔵一行の女騎士《最遊記》

第6章 呼ばれた扇子と紅い王子との出会い


姿を消えていく前の紅孩児の表情を見たは複雑そうな表情をする。

「(敵であるあの人は、なぜそんな顔にするの?……分からない…)」

小さくため息を吐いてから三蔵たちの前に降りると鎧からいつもの服装を戻る。

悟浄「大丈夫か⁉︎ケガはないか⁉︎」

「大丈夫だよ。心配かけてごめんね」

三蔵「…ハァ」

三蔵たちに見渡すと申し訳そうな表情に謝ると三蔵はため息を吐いてからの頭に小さく殴る。

「いたっ」

三蔵「ったく、本当にお前は目を離せないな。アイツと何を話したんだ?」

「ただの挨拶だけだよ。多分、私(『桜の騎士』)を見に来たんじゃないかな?」

八戒「…彼の目的はそれだけじゃないですけどね」

が来る前紅孩児の発言に小さく頭を抱える。悟浄は耐えきれないのかの肩を抱きしめる。

「わっ!ご、悟浄…?」

悟浄「よーし、これからはどこか行く前に俺たちの誰かと同行しろよ?いいな⁉︎」

八戒「…確かにそうですよね。また現れる筈ですしね」

三蔵「河童にしては珍しい事を言うんだな」

悟浄「ケンカ売ってんのか⁉︎」

「あ、あの…私は大丈夫だ「「「ダメだ(ですよ)」」」…は、はい」

三人から強めの言葉には頷くしかなかった。そんな様子を見た葵と悟空は

「また一つ悩みが増えてきた…本当に、は人気者だな…」

悟空「でも、またアイツと会えるんだな!また戦ってくれるかな⁉︎」

「…悟空はそっちの意味でワクワクしてるね…」

「キュー;;」

葵は今日から五角関係の始まりだな…と思いながら深いため息を吐くしかなかった。

悟浄「よーし、が戻ってきた事でもう一度呑み直そうぜ!」

八戒「おや、それはいいですね」

三蔵「…アイツらのせいで酒がまずくなったが、がいればそれでいいか」

「ちょ、私まだ未成年……」

悟浄「そんなの関係ねーよ。今はアイツのせいでイラついてるからな」

ぐいーーっ

悟浄によって問答無用で引きずられてしまうはさせるがままだった。店の中へ入っていった三蔵たちを見て葵は悟空を見上げる。

「…ボクたちも行こうか。もうお腹すいたしね」

悟空「そうだな!俺もまだ食い足りない!」

「キュー」

続いて悟空たちも店の中へ入っていく。
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