第6章 呼ばれた扇子と紅い王子との出会い
《早う…早う…わらわを見つけよーー》
ー*ー*ー*ー
悟空「やっと着いたな‼︎もう腹減ったぁ‼︎」
「もうすっかり夜だけどね」
日が暮れる前にジープから降りた悟空と葵は背伸びする。後から続いてたちも降りた。
悟浄「日が暮れる前着いて良かったな」
八戒「本当にですね。さ、まずは夕飯食べに行きましょうか」
三蔵「そうだな。…ん?、どうしたんだ?」
三蔵はの方を見ると町の中に何かをじっと見つめている。そんな彼女に三蔵は呼びかける。
「!あ、ごめん!皆は先に食べてていいよ。私は行きたい店があるから!」
悟浄「えー?そんなの食べてからでいいだろ?」
「それもそうだけど、どうしても行かなきゃいけないんだよ。葵、皆と先に行っていいよ」
「…ううん、ボクもと一緒に行く!」
そう言うと葵は飛んでの頭の上に乗る。そんな二人に三蔵は小さくため息を吐く。
三蔵「…早めに戻って来いよ?悟空がたくさん食べられるからな」
悟空「なっ!三蔵、ひどいぞ‼︎俺はそんな事しないぞ‼︎」
悟浄「お前はいつもそうじゃねーか!安心しろ俺たちが残してやるから、道中気を付けろよな」
八戒「そうですよ。何かあったらすぐ来て下さいね」
「キュー!」
「うん、分かった!ごめんね!」
「行ってきまーす」
は葵に抱きしめたまま人々の中へ消えて行った。彼女たちを見送った後三蔵たちはご飯屋へ向かって行った。その先に新たなる敵と出会うとはまだ、知らない。
「、ボクの予想だけど…こんな町の中に武器屋なんてあるの?」
「…さすが葵だね。そうだね、『表』はそんな店はないんだけど剣士たる者なら武器の気配が感じるんだよ」
「…まさか、『裏』の?」
「正解!」
小さく笑うを見て葵は小さくため息を吐く。
「はあ〜…危ない事はダメって約束したんだよね?」
「ごめんね、葵。この町着いた時から何かを呼ばれたんだよ。多分、剣の意思が呼ばれたって感じかな」
「えーそんな事あるの?やっぱり騎士ってすごいな…」
「ふふ、ありがとう。…あ、この辺りなんだけどな」
その場に立ち止まり周りにキョロと小さく探す中、町の人々たちが突然絶世の美女が現れたので美しくて思わず二度を見てしまう。