第5章 悟浄の過去と覚悟
ワーワーギャー!
「…ふふ、こんな様子を見て毎日楽しくなるね」
「…うん、そうだね!」
川岸を降りたと葵は川の上で騒いでいる三蔵たちを見て面白そうに笑う。
悟空「おい‼︎見てないで助けろよ‼︎」
「えー悟空と悟浄が悪いでしょ?」
悟浄「三蔵がマジで撃ってくんぞ‼︎八戒も黒い笑顔になってこえーよ‼︎」
三蔵「逃げんな‼︎待ちやがれ‼︎」
八戒「あはは、待ちなさーい(黒い笑顔)」
「「ギャーーー!!」」
「はあ〜…ジープ、危ないからこっちおいでー」
「キュー;;」
騒ぐ三蔵たちから避難するジープを抱っこする葵はを見上げると、険しい表情になってどこかへ向かって見る。
「…?」
「!あ…ごめんね。ちょっと、気になっててね」
「……」
「キュー?」
苦笑いをするを見て悲しそうな表情を浮かべる葵。そんな二人を見たジープはハテナマークを浮かべて鳴く。
その頃ーー
バサバサッ!カーカー!
「さすが鋭い勘を持つ姫ちゃんだな。フフ、惚れそうになるよ♡…『牛魔王側』から仕掛けたら姫ちゃんはどうなるかな?楽しみだなぁ🎵」
と葵の所へ向かわせたカラスが烏哭三蔵の肩を乗せて不気味そうな笑みを浮かべる。
「…そろそろ『あの方』の遊びが始まりそうだな。さあ、君なら止められるかな?ーー姫ちゃん♡」
バサバサッ!!