第5章 悟浄の過去と覚悟
今日も更に西へ進む三蔵一行だったがーー
悟空「あっ、ちょいタンマ‼︎てめぇ今カードすり替えただろ⁉︎」
悟浄「てねェよ!目の錯覚じゃねーのー?なー?」
「え、ええー…;;」
「……(何も見ていないヨー)」
後部座席を座っている三人はトランプしながらやっているがの膝の上を座っている葵は悟浄の行動が分かっていたのか見ぬふりする。
悟空「に巻き込むなよ!じゃあ今捨てたカード見せてみろよッ」
悟浄「ケッ、ヤダね」
悟空「〜〜このエロ河童ぁ‼︎」
悟浄「ああ⁉︎やるかチビ猿‼︎」
悟空「やらいでか‼︎」
「ちょ…危ないよ!」
「ちょっと、ボク達まで巻き込まないでよー」
早速ケンカし始める悟空と悟浄にその間を座ると葵はぶつかりそうに慌てて避ける。そんな二人を見て運転する八戒と助手席を座る三蔵は呆れるしかなかった。
三蔵「降りてやれ降りて‼︎まで巻き込むんじゃねーぞ‼︎」
「ボクは⁉︎」
八戒「猫だからですかね?しかし今日もまたにぎやかですねぇ」
ジープの中で騒いでいると林の中から洗濯カゴを持った女性が現れ、騒いでいる三蔵たちの方を見る。
「待って‼︎本当に危な…」
ドンッ!ゴン
「いたっ!」
騒ぐ二人を向けてそう注意するだが、二人から押さえられ運転する八戒の方を倒れて抱いている葵がハンドルをぶつけてしまう。
ズル…グラ…
「うお?」
「あら?」
「ちょ…」
近くのある川岸にタイヤを滑ると川へ落ちそうになると…
「どわあぁあ‼︎」
「わあああ‼︎」
ザボン!!…ザバァ
悟空「ぷはあっ」
悟浄「だああ、冷てえッ」
悟浄「おいッ、てめーのせいだぞこのバカ猿‼︎」
悟空「何でだよ!元はといえばお前が…」
三蔵「……」
川の上でまたケンカする悟空と悟浄にブチ切れそうな三蔵は静かに二人の所は歩く。
八戒「大丈夫ですか?」ぐいっ
「あーーありがとう…葵、ジープも大丈夫?」
「いたた…うん」
「キュー」
近くに立っている八戒はを立たせている。葵はぶつけた所をなでている。
三蔵「死ね!このまま死ね‼︎」
「「がぼぼごぽご」」
三蔵の両手に悟空と悟浄を川の中に沈めようとする。川の中から二人の溺れそうな声がした。